絶品!オオスズメバチの蜂の子

日本の山間部で郷土料理として知られている蜂の子。
「虫」を食べることに抵抗を感じる人も少なくありませんが、一度食べてみるとその美味しさに驚きを隠せないと言われています。
実際に、食べたことのある方の感想を聞くと、とてもクリーミーで美味しく、見た目とのギャップに驚いたそうです。

蜂の子とは、特定の種類の蜂を示すものではありません。
オオスズメバチ、クロスズメバチ、キイロスズメバチと様々な種類があり、さらに幼虫だったり蛹だったりと、その成長過程にも違いがあります。
それら全てを総称として、「蜂の子」と呼んでいるのです。

いったい、どの種類の蜂が美味しいのでしょうか? 幼虫と蛹のどちらが美味しいのでしょうか? 今回は、そんな蜂の子の種類による味の違いについて、皆さんにご紹介させて頂きます。

とにかく絶品オオスズメバチ!

オオスズメバチの蜂の子は、他のスズメバチに比べて大きく、癖が少なく味も絶品。
サイズが大きいので、見た目がダメな人もいますが、食べてみると非常に美味しい蜂の子です。

幼虫と蛹で味が違い、蛹のほうがミルキーに感じます。
幼虫と蛹を食べ比べた時、幼虫の方に独特の臭みとエグみがありますが、気になるレベルではありません。
煮付けや佃煮などが郷土料理として伝えられていますが、フライパンの上でそのまま焼いて、そのままかじるのがおすすめです。
見た目とは似つかわない美味しさに驚くと思います。

ちなみにですが、蜂の成虫をカラッと素揚げにして、塩を降った物は、お酒のおつまみとして愛されています。
蜂の子から成虫まで美味しくいただける蜂、それがオオスズメバチです。

安定した美味しさのクロスズメバチ

一般に、缶詰などで販売されている蜂の子は、クロスズメバチです。
甘辛く味付けされた風味は、イナゴの料理に似ていますが、蜂の子独特の旨味が味わえます。

主には、日本の山間部で食されているクロスズメバチ。
土の中に巣を作るクロスズメバチの事を、土地の人々は「地蜂」や「ヘボ」と呼び、様々な料理が伝えられています。
ご飯と一緒に炊き込んだ「炊き込みご飯」や「地蜂の佃煮」が有名ですが、地元では名物の「五平餅」に乗せて焼いて食べるそうです。
味噌のような感覚で、ペースト状にした蜂の子を五平餅に塗って食べるのも美味しいのだとか。

オオスズメバチに比べてサイズも小さく、上記に紹介した調理法意外に、甘露煮などに調理されるほどレパートリーも豊富です。
岐阜県恵那市串原では毎年11月に「ヘボ祭り」というイベントが開催されており、様々な蜂の子料理を楽しむことが出来ます。

好きな人にはたまらないキイロスズメバチ

攻撃的な性格で知られるキイロスズメバチ。
フル装備で防御していても、小さな隙間が空いていようものなら、そこから侵入してきて攻撃されます。

特別に美味しいわけでもなく、かといって不味いわけでもない、そんなキイロスズメバチですので、あえてリスキーな狩りをする必要はありません。
しかし、根強いファンがいることも事実なのが、キイロスズメバチの蜂の子です。

キイロスズメバチの幼虫に限ったことではありませんが、蛹になる前の幼虫の段階には独特のエグみがあります。
キイロスズメバチの幼虫のエグみが、好きな人にはたまらない要素になっているようで、攻撃されるリスクを負ってでも食べたいとやみつきになるそうです。
他の蜂の子と同様、蛹になるとエグみはなくなり、万人が美味しいと感じるような味わいに変わっているとのこと。

一度食べたらまた食べたくなる・・・。
そんな魅惑的な蜂の子、それがキイロスズメバチの蜂の子です。

見た目で判断する事なかれ

豊食の現代において、無理に食虫しなくても良いと考えるのが普通です。
しかし、文化として受け継がれている物に限っては、豊食であるかどうかは関係ありません。
昔から「美味しい」と言われるには、それなりの理由があり、また文化として受け継がれるほどの魅力があるからではないでしょうか。

「良薬口に苦し」という言葉がありますが、蜂の子に至っては「良薬口に美味」です。
蜂の子サプリメントが手軽に入手できる現代ではありますが、実際に蜂の子を食べてみるのも、良いかもしれないですね。