試してみたい蜂の子料理!

長野県や岐阜県で愛されている郷土料理の食材。
それが「蜂の子」です。
蜂の幼虫、蛹、成虫を総称して蜂の子と呼びます。
地元では「地蜂」や「ヘボ」と呼ばれ、秋の味覚として親しまれています。

岐阜県恵那市串原では、「くしはらヘボ祭り」というイベントが11月頃に開催されており、巣の大きさを競う大会や蜂の子料理を味わうコーナー等で賑わっています。
そんな蜂の子の調理方法の基本は、「茹でる」「焼く」「揚げる」ですが、昔から伝統料理として伝えられている味付けが沢山あり、その美味しさが今に伝えられています。
今回は、そんな蜂の子料理の地元(日本の山間部)に伝わる美味しい調理方法について、皆さんにお伝えさせて頂きます。

バター炒め

蜂の中の蛹の成長にバラつきがあるのですが、幼虫に近い比較的若い蛹はバター炒めがおすすめです。
若い蛹の事を「前蛹(ぜんよう)」と呼びます。
前蛹の味が「白子」という情報が見受けられますが、どちらかというと柔らかでナッツ系の香りがします。
幼虫段階にある体内の黒いものが抜けきっており、クセが少なくなっているのも特徴です。

前蛹は幼虫よりも味がしみやすく、バター焼きにすると蜂の風味と相まって、とても美味しく頂くことが出来ます。
その容姿から、豆の皮のようなイメージを持ってしまいがちですが、舌触りと歯ざわりは柔らかく、非常に食べやすい食材です。

甘露煮と同様、バター炒めもご飯のお供にピッタリな味に仕上がります。
バター炒めにすると、どんな食材でも同じような味になると思われがちですが、しっかりと蜂の旨味と甘みが残っており、アクセントに醤油を入れても負けていません。

魚のお吸い物

バター炒めでおすすめした前蛹ですが、お吸い物にしても絶品です。
バター炒めは、前蛹以外でも食べれなくはありませんが、お吸い物に関しては、絶対に前蛹です。
煮込む時間によって、クセが抜けていきますので、クセがたまらないという人は、煮込み時間を短くすることでクセを楽しむことができます。

皮が非常に薄く、舌触りが柔らかいので、煮こめば煮こむほど「白子」のような食感になります。
また、出汁をしっかりと吸ってくれるので風味も豊かです。
しかしながら、その風味の中に合っても、蜂の旨味は消えてはいません。

香味として利用されるミツバ等とも相性抜群です。
非常にまとまりのある驚きの一品、それが「魚のお吸い物(蜂の子入り)」です。

成長段階を楽しめる食材

いかがでしたでしょうか? いくつかの蜂の子料理をご紹介させていただきました。

蜂の巣を手に入れた時、その中に炒る蜂の子は、全てが同じような成長具合ではありません。
体調2mm程度の初期の幼虫から成虫まで、成長過程の全てが詰まっています。
伝統料理として伝わっている調理方法は、成長過程によって異なります。

幼虫は生でも食べれますが、焼くのが定番。
前蛹は、茹でると美味しく調理することができます。
蛹になると、焼いてよし、煮てよし、茹でてよしの万能の食材になり、成虫は揚げれば最高の美味しさです。

今に伝わる昆虫食文化。
一度i食べてみれば、その魅力に気がつけるのでは!?ないでしょうか。