蜂の子でメニエール病を緩和

健康食品として多くの愛好家を獲得している蜂の子。
日本では、長野県や岐阜県等の山間部の郷土料理として、調理方法や食べ方が伝承されています。
貴重なタンパク源として昔から食されていますが、そのままの蜂の子が苦手な人には、サプリメントも販売されています。

そんな蜂の子がメニエール病に効果を発揮してくれる事をご存知でしょうか?
最新の研究によって、蜂の子にメニエール病の症状を緩和してくれる可能性が発見されています。
今回は、メニエール病に対する蜂の子の効果・効能について、皆さんにご紹介させて頂きます。

耳鳴り・難聴・めまいに対する効果

メニエール病の代表的な症状は、耳鳴り、難聴、めまいですね。
これらの症状が緩和される可能性、それが「トリプトファン」と呼ばれる成分です。

トリプトファンは、蜂の子に豊富に含まれているタンパク質の一つです。
トリプトファンは、主に交感神経と副交感神経(自律神経)のバランスを調整する働きがあります。

メニエール病の原因の一つは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる事だと考えられており、トリプトファンの自律神経調整作用の働きにより、交感神経と副交感神経のバランスが中立に保たれ、症状が緩和されると考えられているのです。

メニエール病と自律神経の関係

自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つの神経によって構成されています。
交感神経は、緊張やストレスを感じるような状況に置かれた時に働く神経です。
緊張やストレスを治める方向に働きかけてくれます。

副交感神経は、交感神経の逆の働きです。
眠っている時や休憩している状況で、リラックスする働きを見せてくれます。
交感神経とは真逆の働きを持っているのが、副交感神経です。

自律神経のバランスが崩れるとはどういうことなのでしょうか?
その答えは、交感神経と副交感神経のパワーバランスが崩れ、どちらかの働きが強くなってしまう状態を言います。

副交感神経の働きが強くなれば、ストレスに対する耐性が弱くなり、逆に交感神経の働きが強くなれば、不眠症などの症状が現れやすくなります。
このように、交感神経と副交感神経は表裏一体なのです。

メニエール病は、自律神経のバランスが耳の内耳に影響して発症する症状と考えられています。
つまり、自律神経のバランスを調整する事ができれば、症状の改善が見込めるわけです。

メニエール病については、その原因も解決方法も完全に解明されているわけではありません。
蜂の子の特性が、メニエール病の緩和に効果を発揮するならば、それは非常に嬉しい事実に違いありません。

確実なる保証よりも、統計的な可能性を

明確な治療法が、確立できていないメニエール病。
しかしながら、回復・解決の可能性が、多くの研究者によって少しずつ見えてきているのは事実です。

可能性が見えているならば、それを試してみない手はありません。
科学的な根拠がなくても、人々は昔から蜂の子を珍重していました。
それは、自分たちで食べてみた結果、統計的に効果が合ったと確信していたからに他なりません。

確実なる根拠を待つよりも、伝承されてきた事実に重きを置くとするならば、蜂の子を試して見る価値はあるのではないでしょうか。