続・試してみたい蜂の子料理!

缶詰や瓶詰めなど、インターネットで検索すると様々な蜂の子が販売されています。
美容と健康に良いとされる蜂の子は、日本の山間部で親しまれている郷土料理です。

「昆虫食は昔の文化」と考える人が多いと思いますが、実際はそんなことはありません。
豊食の時代にあっても、世界に目を向ければ、昆虫食は私達が思っている以上に一般的な文化です。

食糧難の対策という位置づけではなく、日常的に食される文化。
それが昆虫食です。
実際に、東南アジアでは、高級ホテルの食材に蜂の子が並んでいます。

日本でも、高い栄養価で人気を得ている蜂の子。
サプリメントで摂取するのも手軽ではありますが、実際に食べてみるのも良いのではないでしょうか。

そこで、今回は、昆虫食としての「蜂の子料理」について、皆さんにご紹介させて頂きます。

定番の甘露煮

缶詰やびん詰でも販売されている、定番の蜂の子の甘露煮です。
主には蛹が調理対象になります。

蜂の巣にいる蛹には、成長段階のバラつきがありますが、うっすら色付いた蛹から、羽化直前の蛹までが調理対象です。
幼虫に比べると、見た目は「虫」の姿をしていますが、幼虫よりもクセがなく、味もしみやすい特徴があり、甘露煮にはもってこいの食材です。

最初に、軽く空炒りするのがポイントです。
少し焦げ目がつくくらいまで炒ったら、「砂糖」「ミリン」「醤油」を加えて、少しだけ水分が残った状態まで煮詰めます。
蛹の中に少し幼虫を混ぜると、幼虫のクセが良いアクセントになってまた違った味わいになります。

通常の甘露煮と同様に、煮詰めた後に冷ましたら完成です。
蜂の子の甘露煮は、他の食材にはない蜂独特の旨味が感じられ、とても美味しく頂けます。

甘露煮にすれば、蜂だろうが何だろうがどれも同じ味、と言う方もいらっしゃいますが、全く別物の味です。
蜂の旨味を感じられる定番の一品ですね。

味も濃いですから、ご飯のおかずにも最適です。
成虫と違い、蛹は硬い外皮に覆われていませんので、口の中で程よく砕けます。
ご飯と一緒にモグモグすると、ご飯の甘みと蜂の甘みが合わさり、良い香りが口いっぱいに広がります。
甘露煮は保存食としても優秀です。

意外に美味!驚きの酒蒸し

蜂の子の中でも、食材として一番旨いと言われる蛹。
幼虫や前蛹ほどのクセが無く、茹でても焼いても美味しく頂けます。
皮も薄いので歯ざわりや食感も柔らかく、出汁をよく吸ってくれます。
そんな蛹を酒蒸しにすると、驚くほど美味しくなるのです。

酒蒸しにする魚は特に限定しなくても大丈夫ですが、タラ、アマダイなど、良い出汁がでる魚がオススメです。
魚の出汁の香りと味を殺すこと無く、蛹の風味と旨味を感じることが出来ます。
それぞれの味が喧嘩せず、お互いの味と香りがマッチしている感覚は、味わった人にしか理解できない驚きがあります。

蛹の蒸し時間はお好みで。
蒸し過ぎたとしても形が崩れることはありません。
しかし、しっかりと出汁を吸い込んだ蛹が絶品ですので、あえて蒸し時間を短くする必要はないでしょう。

見た目で判断してはいけない良い例

いかがでしたでしょうか? 蛹は見るからに「虫」という出で立ちですが、食べてみればその美味しさに驚くはずです。
蜂の子は、感じ方に個人差はありますが、「不味いけど身体に良いから無理やり食べる」という食材ではなく、「見た目悪いけど、旨いよ1?」という部類の食材です。
今回は、甘露煮と酒蒸しをご紹介させて頂きましたが、その特徴を活かした調理方法が他にもあるはずです。

伝統的な郷土料理として伝承されている蜂の子料理ですが、もっと親しめる調理方法を模索してみるのも、楽しいのではないでしょうか。